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妻殺害の悲劇を乗り越え、被害者支援に生涯を捧げた岡村勲氏が95歳で死去

2025-03-03
妻殺害の悲劇を乗り越え、被害者支援に生涯を捧げた岡村勲氏が95歳で死去
毎日新聞

「全国犯罪被害者の会」(あすの会)創設者、岡村勲氏が肺炎のため95歳で逝去

犯罪被害者の権利確立と支援に尽力した弁護士、岡村勲(おかむら・いさお)氏が、2月24日に肺炎のため95歳で亡くなりました。岡村氏は、日本弁護士連合会の副会長も務め、その功績は多岐にわたります。葬儀は近親者のみで行われましたが、後日お別れの会が開催される予定です。

妻殺害という悲劇から生まれた強い使命感

岡村氏の人生は、1988年に妻が殺害されるという悲劇的な出来事によって大きく変わりました。この経験を通して、彼は犯罪被害者の置かれた現状、そして彼らが社会の中で受ける不当な扱いを知り、深い憤りと使命感を抱きました。彼は、被害者の声に耳を傾け、彼らの権利を守るために活動することを決意しました。

「あすの会」創設と被害者支援への情熱

2000年1月、岡村氏は「全国犯罪被害者の会」(あすの会)を結成し、その活動を本格的に開始しました。「恥ずかしながら、こんなに被害者の権利がないことを初めて知った」と語り、被害者の権利確立と支援を強く訴えました。あすの会は、被害者やその家族への相談窓口を設置し、法的支援や精神的なサポートを提供することで、多くの人々の心の支えとなってきました。

岡村氏の功績と今後の展望

岡村氏の尽力により、犯罪被害者に対する社会的な関心が高まり、法整備の推進にも貢献しました。彼の情熱と行動は、多くの人々に勇気を与え、被害者支援の新たな道を切り開きました。岡村氏の死は、私たちにとって大きな損失ですが、彼の遺志はあすの会をはじめとする多くの人々によって受け継がれ、犯罪被害者支援の活動は今後も続いていくでしょう。

追悼と感謝

岡村勲氏のご冥福を心よりお祈り申し上げます。彼の長年にわたる献身的な活動に、深く感謝いたします。

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