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ヨルダン川西岸ジェニン難民キャンプ:イスラエル軍の侵攻で家と生活が破壊…住民「こんな不正義は許されない」 - 世代を超えた抵抗続く

2025-02-26
ヨルダン川西岸ジェニン難民キャンプ:イスラエル軍の侵攻で家と生活が破壊…住民「こんな不正義は許されない」 - 世代を超えた抵抗続く
読売新聞

ヨルダン川西岸ジェニン難民キャンプ:イスラエル軍の侵攻で家と生活が破壊…住民「こんな不正義は許されない」

1月からイスラエル軍は、パレスチナ自治区ヨルダン川西岸北部のジェニンをはじめとする難民キャンプ3ヶ所を舞台に軍事作戦を展開し、4万人を超える住民が避難を余儀なくされています。武装勢力の掃討を目的としたとされるこの作戦は、2000年代初頭の第2次インティファーダ以来、最も長期化しており、02年以来初めて戦車も投入されるなど、その規模と激しさを増しています。

住民たちは、日常生活の基盤を奪われることへの怒りと悲しみをあらわにしています。「鉄の壁」に囲まれた難民キャンプは、生活音を失い、絶望と不安が蔓延しています。家屋は破壊され、学校や病院などの公共施設も大きな被害を受けています。食料や水、医薬品などの物資も不足し、人道危機が深刻化しています。

長年にわたり、パレスチナの人々はイスラエルによる占領と紛争に苦しんできました。今回の軍事作戦は、その苦難をさらに深刻化させ、住民たちの心に深い傷跡を残しています。しかし、彼らは決して諦めていません。イスラエルへの抵抗は、世代を超えて受け継がれており、自由と正義を求める声は、これからも消えることはないでしょう。

「こんな不正義は許されない」と声を上げる住民たちの背景には、長年の抑圧と不当な扱いに対する怒りがあります。彼らは、国際社会に対し、この状況を黙認せず、パレスチナの人々の権利を守るための行動を強く求めています。

ジェニン難民キャンプの現状は、中東和平プロセスにおける深刻な課題を浮き彫りにしています。紛争の早期解決と、パレスチナの人々の尊厳と権利が回復されることを、強く願います。

(ヨルダン川西岸ジェニン難民キャンプ 福島利之)

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