日銀も利上げへ? 米国FRBとの秋の金融政策正念場:物価高騰と政治情勢が鍵
2025-08-23

日本経済新聞
日米中央銀行、秋の金融政策で岐路に
秋は、日米の中央銀行にとって重要な局面を迎えます。米国では、トランプ政権からの利下げ圧力にさらされるFRB。日本でも、日銀が物価高騰に直面し、ついに利上げへの動きを見せ始めています。
FRB:政治的圧力と利下げ要求
米国連邦準備理事会(FRB)は、トランプ政権からの強い利下げ要求に晒されています。経済成長を促進するためという名目ですが、その裏には政治的な思惑が隠されているとの見方もあります。市場の動向を注視しつつ、政治的圧力に屈しない姿勢が求められます。
日銀:長引く物価高騰と利上げの可能性
日本銀行もまた、厳しい状況に立たされています。長引く物価高騰が国民生活を圧迫しており、日銀は対応を迫られています。これまで大規模な金融緩和政策を続けてきましたが、物価高騰を抑え込むためには、利上げも視野に入れる必要が出てくるかもしれません。
政治情勢が不透明感を増す
米国と同様に、日本でも政治情勢が金融政策に大きな影響を与える可能性があります。「コメ価格の前年比上昇率が鈍化しても、国民のインフレ実感が低下しない」という専門家の指摘は、現状のインフレに対する国民の認識が根強いことを示唆しています。2%を大きく上回るインフレが3年以上続いた結果、国民の予想物価上昇率は2%程度に落ち着いているものの、依然として高い水準にとどまっています。
今後の展望:慎重な政策運営が求められる
日米の中央銀行は、それぞれの国の経済状況や政治情勢を考慮しながら、慎重な政策運営を行う必要があります。急激な利上げは景気を悪化させるリスクがある一方、物価高騰を放置すれば、国民生活への影響はさらに深刻化します。両中央銀行は、バランスの取れた政策判断を下し、経済の安定と持続的な成長を目指していく必要があります。
今後の金融政策の動向から目が離せません。