中南米市場、通貨・株式が急騰!米関税措置緩和への期待とドル安が好材料
2025-03-05

ロイター
中南米市場が好調!通貨・株式市場で大幅な上昇
5日、中南米の金融市場において、通貨と株式が大幅に上昇しました。その背景には、米国の関税措置緩和への期待感の高まりと、ドルの緩やかな下落という二つの要因があります。
メキシコペソがV字回復、株式市場も堅調
特に、メキシコペソは1カ月ぶりの安値圏から力強い反発を見せ、1.1%の上昇を記録しました。これは、米国の関税措置に関する発表が好材料に働いた結果と言えるでしょう。また、メキシコ株式市場(.MXX)も堅調推移し、投資家の期待感を高めています。
米国の関税措置緩和策が市場を牽引
今回の市場上昇の大きな要因となったのは、トランプ米政権が発表した、カナダとメキシコに対する関税に関する措置の緩和策です。具体的には、北米産自動車の一部について、関税導入を30日間延期する方針が示されました。この発表を受け、中南米市場は一安心し、楽観的なムードが広がっています。
ドル安も好影響
さらに、ドルの緩やかな下落も、中南米市場にとって追い風となりました。一般的に、ドル安は新興国通貨にとって有利に働き、輸出競争力を高める効果があります。今回の市場上昇は、米国の関税措置緩和期待とドル安という、複合的な要因が相乗効果を生み出した結果と言えるでしょう。
今後の展望
中南米市場の今後の動向は、米国の関税措置緩和策の具体的な内容や、今後の米中貿易交渉の進展に左右されると考えられます。しかし、現時点では、市場のセンチメントは良好であり、さらなる上昇の可能性も十分にあります。投資家は、今後の動向を注視しながら、慎重な投資判断を行うことが重要です。
専門家は、中南米地域の経済成長の潜在力に着目しており、今回の市場上昇は、その潜在力を改めて示していると指摘しています。今後も、中南米市場は、世界経済における重要なプレーヤーとしての役割を担っていくことが期待されます。